自分らしさを取り戻し、穏やかに笑顔で過ごすための漢方習慣

東京で漢方相談を行っています♪ こころの不調、月経前のイライラや落ち込み、月経痛などのご相談を承っています!

不安感との向き合い方

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「不安感」というのは誰もがもつ感情ですが、行き過ぎるときつくなりますね
漢方では、いきすぎた不安感を、「心(シン)の病態」、と考えます。

不安になる、焦る、ドキドキ動悸がする、ソワソワしてなんか居心地が悪くなる、泣きたくなる、眠れなくなる、眠りが浅くなる、夢が多い、忘れっぽくなる、落ち込む....など。

これらを中医学では「心の病態」と捉えて、「心」を安心させる漢方薬を用います。
たまに、相談中に泣いてしまう方がいらっしゃるのですが、
こういう方に「心」を落ち着ける漢方薬を用いると、
次回こられたときの表情が和らぎ、元気になっているのがわかります。

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とくに、そのような場合は、
「心」の「血(ケツ)」が足りていない状態と考えるのですが、

見た目の特徴としては(あくまでも教科書的に)、
▶顔が白い▶舌の色が淡い(血色がない)▶目に力がない
などが挙げられます。

…「血(ケツ)」という言葉、、
「イライラ」の回でも出てきたのを覚えていますか?
そう!その「血(ケツ)」です。
「イライラ」のときは、「肝血(カンケツ)」という言葉として紹介しましたね。

「肝血」も「心血」も、根っこは同じものなのですが、
中医学の五行学説の考え方では、「『肝』の子ども」が「心」なので、
肝血が減ると、自ずと心血も減っていきます。
どのような症状が出ているかによって、
どっちの臓器が特に不調をきたしているのかを探りながら、薬を選んでいきます。

「血(ケツ)」を補うために自分でできることは、
この回を参考にしてみてくださいね。
あと、食べ物だったらこの前のツイート↓↓も参考になるかも!

 
「心」を安心させる漢方薬は、例えば、

▶帰脾湯(キヒトウ)
…もともと胃腸が弱いため自分で「血」を作り出す力が弱く、不安感などの「心」の病態に付随して、胃腸症状を持つ方に用います。配合生薬は、胃腸を元気にしてエネルギーを補う「人参/党参」「黄耆」や、気持ちを安定させる「酸棗仁」「遠志」「竜眼肉」など。他にも不正出血や、内出血しやすくあざができやすいという特徴を併せ持つ場合があります。

▶甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)
...ぼんやりしたり、ソワソワしたり、泣きたくなったり、焦ったり、びくびくしたりと、とにかく「心」が落ち着かずに行き場を失った「臓躁(ゾウソウ)」と呼ばれる病態のときに用います。入っている生薬は、甘草、小麦、大棗(なつめ)の3つ。甘いのでとっても飲みやすい!「漢方薬は苦い。」はとってもとっても短絡的!生薬が違えば味も違うわよ〜

酸棗仁湯(サンソウニントウ)
...肝血が不足し、心にまで影響が及び、不眠や夢が多い、よく目が覚める、動悸がするなど心の症状が出てきているときに用います。血が不足すると「足りない事による」熱が発生するため、寝る時に火照りを感じる、口の渇き、喉の乾燥感などがあらわれる場合もあります。

と、他にも様々な漢方薬があるのですが、
その方の主訴や症状を総合的に見ながら選んでいくので
「これを飲んでみたいな!」と思われた方でも、
一度必ず相談してみてくださいね。

* * * *

がしかし、体調どうこうではなく、「現実的に(経済的な面、社会的な面などで)」心配が絶えずきつい時期、というのは、いくら漢方が良いものだとは言っても、現実を変える魔法の粉ではないので、それを前にすると無力だな...とも思ってしまう。
それでも、心労や疲れによってくるものには確実に効果があり、立ち向かう基礎体力は補えると思うから、辛い人は1日1包でもいいから頼ってほしいとも思う。、、、

あと、漢方飲んでも、身体をしっかり整えても襲ってくる不安感というのがあるのなら、また違うアプローチの治療が必要だと思うので、「漢方だけが絶対!漢方飲んでりゃ大丈夫!不安感は全部身体のせい!」と盲目的に思わない方が良いのかなと思います。わたしはこれに気づくのに7年くらいかかった(笑)!心と体の両面からの治療を行なっていきましょう!

 

この部分までケアできれば良いのですが、わたしはそのプロではないので、残念ながらできません…。自分が経験して思った事については発信したりしていきたいなぁと思っています!


身体面に関して、真剣に向き合い、少しずつ関係を築きながら、良くなっていく過程をちゃんと側で見ていようと思っています。


今日はここまで。読んでくださり、ありがとうございました。


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