体験談 胃の不調
「体調の改善に漢方薬ってどうなの?」と思っていらっしゃる方に、少しでも治療のイメージが湧けばいいなと思い、
体験談を書いていただき、掲載しています。
今回、お忙しいなかご協力くださったA様、本当にありがとうございます!
体験談のあとに私の解説もいれますので
良ければ最後まで読んでみてくださいね!
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女性A様(33歳)
以下、原文ママです!
①漢方相談をしようと思ったきっかけ
昨年末に胃腸炎を患い、内科(西洋医学の)にかかったのですが、「あと一歩」が治りきらない状態が半年ほど続いていました。
なかなか治りきらない状況に対して、周囲からは「気にしているのがストレスになっているのでは?」と指摘されたりもしましたが、どうにも治らず困っていました。
そんな時、知人の紹介で、はまゆう先生と漢方薬のことを知りました。
なかなか改善しない現状を変えたくて、思い切って漢方相談に伺いました。
②漢方薬を飲んでみての変化や実感
問診では、普段の食生活や仕事のストレス、また体質のことなどを丁寧に聞いてくださり、「体調のことで悩んでいる私」に対して、まずは現状を肯定してもらえたような気がして嬉しく感じました(体調を管理できない自分が悪いのかと思い始めていたので…)。
漢方薬は味や臭いも独特ですが、少しずつ慣れていきました。
飲み始めてから徐々に、胃の不調も消えていきました。
いまでは内科で処方された薬は飲まず、漢方薬のみ、お守り代わりに飲んでいます。
いまでも仕事が忙しい時など、少し不調を感じることもありますが、そんな時も、
「またストレスを感じて体調を崩してしまった…」ではなく、
「私は疲れが胃に出る体質なんだな」「ちょっと休んでおこう」と、
以前よりも前向きに捉えられるようになりました。
漢方薬とは直接関係ないかもしれませんが、自分を労われるようになったというのが
個人的には大きな変化だと感じています。
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A様、ありがとうございます。
以下、お身体の状態について少し解説していきます!
主なお悩み:胃の不調
吐き気と下痢を繰り返す胃腸炎になった後、逆流性食道炎と診断され薬が処方された。
しばらく薬を飲んでほとんど症状は治ったが、あと一歩というところが治りきらない
薬の強度を上げ一時的に症状は消えるものの、みぞおちがキューッと引きつるような感じがする(食事をすると楽になる)胸の真ん中が痛い(激しい痛みではない)
◆食欲...OK 脂こいもの出来るだけ控えている
◆便...問題なし
◆睡眠...問題なし、寝汗なし
◆その他...口渇なし、手足のほてりなし、慢性的な肩こり、頭痛は以前よりマシ
◆舌...白(少し黄)厚苔、淡紅
(解説)
きっかけは胃腸炎でしたが、その数年前から度々胃の不調を感じられているようで、
慢性的に胃が弱られている状態だと判断しました。
中医学には、
「虚実挟雑(きょじつきょうざつ)」という言葉があります。
「体が弱っている=不足(虚)」の状態と、
「余分なものが溜まっている=過剰(実)」の状態が
どちらも混在している、という意味です。
A様の場合、これに当てはまると考えました。
長く続く不調は、その臓器を容易に弱らせます(=虚)。
弱った臓器(この場合は胃)はきちんと仕事をできず
身体に余分なものを溜めていきます(=実)。
便秘などの症状はないものの、舌の苔が厚くなっている状態から、
消化不良を起こしており、それが悪さをしているのも不調の一因ではないかと考えました。
また、長引く不調は必ず身体的にも精神的にもストレスとなります。
何を食べるにも、外食をするにも胃腸が気になりますし、
体験談にも書かれていたように、
「体調を管理できない自分が悪いのかも...」と思われていました。
決してそんなことはないのですが、いつまでもすっきり治りきらない部分があると
どうしても自分を責めがちになり、悪循環になってしまいますよね。
もちろんストレスは胃腸にも悪影響があります。
そこで、
①慢性的に弱った胃腸を立て直す漢方薬
②ストレス対策の漢方薬
この2つを2週間用いることにしました。
(初回から2週間後)
メールあり。
飲み始めて1週間あたりからみぞおちのキューッとなる感じや胸の痛みが和らいでいる。
胃酸を抑える薬をやめて、少し症状が戻る時はあるがそこまで気にならない。
気持ち的にも落ち着いている。
外食もできるようになった!(舌の苔も薄くなり、胃腸がきちんと働き始めたのがわかりました)
→同じお薬を2週間分
(初回から2ヶ月後)
漢方薬を少し減らしてみているが、調子が良い。
(初回から4ヶ月後)
薬を飲まなくても大丈夫な日が増えてきているが、年末にかけて体調を崩すことが今まであったので、お守りとして漢方薬を飲んでおきたい。
経過はここまで。
症状がだんだんと良くなってこられているのに加え、
「自分の体調の傾向を掴んで対策し、予防する」が自然とできるようになられたのも
大きな変化だと感じました。
また、先日A様とお会いした際、
初めての時よりも表情が明るくなられていたのが印象的でした。
やはり体調が良いと気持ちまで明るく前向きになるのですね!
仕事冥利に尽きる瞬間です!嬉しい!!!
漢方薬は、生活や人生がみるみる良くなる魔法のような薬、ではありませんが
その方が陥っている悪循環のループを止めたり、
ご自分の身体を知るきっかけになれたら...といつも思っているので
今回はそういった意味でも良いタイミングだったと感じました。
そして、胃の不調が良くなられたことはもちろんですが、
不調の時も自分を責めるのではなく、そんな自分も受け入れて
優しく労われるようになった、という変化もとても嬉しいですね!
完璧な人はいないので、必ず調子の悪い時はあります。
そんな時に「そういうときもある、そんな自分もいる」と認められると
「じゃあどうしよう?どう過ごそう?」と対策を練ることもできます。
むやみやたらに自分を責めるときと大違いで、
その分のストレスが減ることで、治りも良くなるような気がします。
そしてまたこれから調子が悪い時があっても、
「疲れが胃に出る体質なんだな」とご自分のことを認められているA様なら
きっと大丈夫だと思います。
食べ物を見直し、胃腸を労り、しっかり休息をする。
必要であれば漢方薬で引き続きサポートさせていただきたいですし、
何かあった時の駆け込み寺になれたらと思っています!
この度は体験談をお寄せいただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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