自分らしさを取り戻し、穏やかに笑顔で過ごすための漢方習慣

東京で漢方相談を行っています♪ こころの不調、月経前のイライラや落ち込み、月経痛などのご相談を承っています!

症例①(月経前の不調)〜その3 漢方服用開始から5ヶ月後〜

前回の記事では、漢方薬を用いることで、月経前に感じていらっしゃった心身の不調が少しずつ取り除かれていくのを見ていきました。続きです!

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◆六診七診は省略

 

◆八診(X+19週間後)
(月経前の症状について)
頭痛、大丈夫だった!
・イライラ、胸の張り、感じなかった
・過食は無かったが、お腹が張る感じ・重い感じがあり、ガスが溜まる感じはあった。購入した乳酸菌製剤を飲むと良くなった。
・肌荒れが少し気になる

 

(月経中の症状について)
・鎮痛剤を飲まなくても大丈夫だった
・月経中は便が少しゆるい
・食欲や胃腸の状態は良好

 

・舌暗紅、苔薄白
(血流が少し滞っている、胃腸の消化機能は正常)

 

→肌荒れやお腹の張りの状態がまだ気になりますが、月経前の頭痛が取れたことで生活や仕事のしやすさがアップされたようでした。
月経前に、補気薬(元気を補う薬)を加えたことでグンと良くなった印象でした。この場合の頭痛は、「瘀血(血流が滞っている)」が原因で起きていたと考えましたが、更にその瘀血の原因は、気虚(エネルギー不足)だったのだと思います(気虚瘀血)。初診時の状態と比べても、不調の症状や程度が軽くなっており、ご本人も、「こんなに不調がない月経ってあるのですね…!」と驚いていらっしゃいました。

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瘀血(オケツ)は「血流が滞る病態」で、3つの特徴的な症状があると考えます。

⚫︎痛み(頭痛や月経痛、肩こり、腰痛など)
⚫︎くすみ(経血の色が暗い、唇の色が悪い、シミなど)
⚫︎しこり(子宮筋腫やチョコレート嚢胞など)

 

なぜ瘀血になるかはその方によって異なるので、原因を探っていくことが必要です。G様のように、エネルギー不足で血流が滞ることもあれば、日々の強いストレスや(気滞瘀血)、暴飲暴食(痰湿瘀血)、血液不足(血虚瘀血)などもあります。要因は複雑に絡み合っており、一つでない可能性も充分にあるので、身体の変化を見ながら薬を検討していくことが重要となります。

 

八診の時点で、約5ヶ月。

現在は、日々の細かい不調(腰痛など)はあられるものの、月経前・月経中の体調は比較的安定されていらっしゃいます。症状が良くなってくると、漢方の服用は、「治療」というより「予防」(=体調がガクッと悪くなるのを防ぐ、多忙や過労で一時的に身体に負荷がかかったとしても立ち直りが早くなるよう体力の底上げをしておく)の意味合いが強くなってきます。G様にはこれからも必要だと思う漢方薬や、服用を続けておくメリットをお伝えし、現在も漢方薬の服用を継続していらっしゃいます。

 

中医学(漢方)の良さは、「未病先防(ミビョウセンボウ)」できるところにあると考えています。老いや不調は誰にでも現れるもの。その方の体質を見ることで、出やすい不調というのはある程度予測ができます。

私もそうですが、調子が良い時は、調子が悪かったときのことを忘れて油断してしまいます(笑)。症状が出ていない時、落ち着いている時にそれを意識して、先回りして予防できるかどうか。それが、いつまでも健康な心身を保つ秘訣なのではないかと思います。

 

G様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
掲載許可をくださり誠にありがとうございました。 

 

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