自分らしさを取り戻し、穏やかに笑顔で過ごすための漢方習慣

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月経前にイライラするのはなぜ?〜生活習慣で解決編

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今回お話しすること
①前回のおさらい
②《肝》についてもう少し
③《肝》が喜ぶ習慣その1
④《肝》が喜ぶ習慣その2
⑤濱田のひとりごと「そうは言ってもやはり…?」 
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①前回のおさらい

前回の記事では、月経前にイライラする《原因》についてお話しました。 
●月経前のイライラは、中医学的には、月経の司令塔である《肝》の失調
●様々な生活習慣や環境で《肝》は傷つく
●月経前は「(防衛)本能」が出やすく、本心があらわになりやすい....

今回は、「ではどんなケアをしていけばいいの?」という話をしていきます。
その中でもまずは生活習慣についてお話します。

 

②《肝》についてもう少し
《肝》という臓器は「血」が充分にあるとスムーズに動き出し、穏やかな情緒を作り出してくれると、前回の記事で少し触れました。

例えば、ガソリンがたっぷり入っているとスムーズに車が動き出すように、月経を司り、情緒をコントロールしている《肝》も、「血」という物質(中医学では肝血-カンケツ-という言葉で表します)がたっぷり蓄えられていると、その機能をうまく発揮し、穏やかな気持ちでいることができます。
「肝血」は、日々の生活習慣、食事によって、減ったり増えたり、変動します。f:id:hamayu_kampo:20200315215921j:image

 

③《肝》が喜ぶ習慣その1
では肝血を蓄えるには何をしたら良いのでしょうか。
…ずばり言います。
《肝》にとっての一番のご褒美は「睡眠」です。
日中、《肝》は、「血」をエネルギー源としてフル稼働し、自律神経の調整を行ったり、全身の臓器がスムーズに動くように指揮したり、情緒の安定をはかったりしています。
車をガンガンに走らせたらガソリンが減るように、日中に働きまくった《肝》は、血を失います。ガソリンをガソリンスタンドで補充するように、血も補充しなければなりません。その役割にあたるのが、「23時頃からの睡眠」なのです。
「23時頃から」というのもポイントで、中医学には「子午流注(シゴルチュウ)」という、「その臓器が一番活発に動く時間」というものがあります(ここでは“効果的に休息できる”と考えた方がよいかな)。
肝の時間は厳密に言うと夜中1時からなのですが、23時からは肝と密接関係にある「胆」の時間なので、23時までにしっかり睡眠をとっておくと良いとされています。f:id:hamayu_kampo:20200315214852j:image

 

④《肝》が喜ぶ習慣その2
もうひとつ、肝血を養う習慣として挙げられるのは、「目をしっかり休ませる」ことです。前回の記事で少し触れたように、中医学は、昔の医学者が、洞察と実験を重ねに重ね、「自然や人体はこことここがつながっている!」と発見した学問なので、身体のなかの意外なところに関係性があったりします。

目を酷使することで、なぜか肝血が失われ、拠り所を失った肝が暴れ出し、情緒のコントロールを放棄してしまうのです。

仕事では1日中PCとにらめっこ。休憩時間や家にいる時間もスマホtwitterや調べもの…。現代人は目を酷使していない人のほうが少ないですね。

できれば寝る前はスマホをお休みして目を休ませると良いでしょうf:id:hamayu_kampo:20200315214537j:image

 

⑤濱田のひとりごと「そうは言ってもやはり…?」
おや…。ここまで書いていると、こんな声が聞こえてきましたね。

「肝をいたわる習慣?23時までの睡眠?目の使い過ぎ注意?…あぁ…なんだ。そんなことか…

そもそもそれができてたら悩んでないしな…。こちらは仕事や家事や育児で夜も遅いし、夜に頭をぼーっとさせて携帯を見る事が唯一、ひとりの時間を満喫できる楽しみなのに、それをも奪われるなんて…ッッ。」

実際、相談をしていると、個人の生活レベルに落とし込むところまでを考えると、この2つだけでもなかなか難しいなと思う事がよくあります。
月経前にイライラしてしまう人は、そもそも肝血が十分にないので、うまく眠れないし(よく眠るには十分な血が必要だと中医学では考えます)。次の日の仕事のことを考えて心配になって眠れない、とか、夢の中でも仕事をしてる、とか、そもそも仕事柄その時間に寝れない、とかね。f:id:hamayu_kampo:20200315214616j:image


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話は少し矛盾するかもしれませんが、わたしは漢方相談のなかで、最初からストイックに完璧を求めるようなことはしません。なぜなら、それがちゃんとできる状態なのであれば、その方は初めから漢方相談には来ていないからです。できないから悩んでる、できないから何か手立てはないかと探している。…ですよね?

わたしは、何事も1つ1つステップを踏んで進むことが大事だと考えているため、もちろんその方の状態にもよりますが、まずは「漢方薬」を用いて身体をグッと楽にする、フラットな状態に戻す、バランスを整える、ことを優先させたいと考えています。「漢方相談」をきっかけとして、グルグルと続いている悪循環を断ち切るイメージ。


もちろん、どんな生活習慣が今の自分の状態を引き起こしてしまっているのかを知るのは大切です。「知った上で選択できる」からです。
知った上で、「いや、それでもわたしはリラックスのためにネットサーフィンをするのだ!」「夜更かしして読みたかった本を読むのだ!」であれば、それを選ぶのは本人の自由です。逆に、知っていれば「今日は少し早く帰れたからちょっと早く布団に入ってみようかな」「寝る前のスマホをOFFにしてみようかな」と選ぶ事ができますよね。


最終的には、その方が自分の身体について正しく理解し、自分のその時々の体調に合わせて、習慣を選択できるよう、お手伝いをできればなと思っています。

 

今日もここまで読んでくださりありがとうございました。

次は、イライラ対策における食事について書いていきます。

 

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