自分らしさを取り戻し、穏やかに笑顔で過ごすための漢方習慣

東京で漢方相談を行っています♪ こころの不調、月経前のイライラや落ち込み、月経痛などのご相談を承っています!

心が辛い時の食事。まずはこれを意識してみよう!

「悪循環を断ち切る」というのはなかなか難しいですね。

前回のブログのコメントで、
「食事が大事なのはわかっているけど、変えるのは難しい。悪循環のループから抜け出せない」というお声を頂きました。

正直、気持ちがしんどいときって、食事に気を使えませんよね。。


「それどころじゃない」というか、、
「そこに労力を割いている場合じゃない」と思ってしまうというか…。
生きるのに必死すぎて栄養のこととか考えてる場合じゃないというか…。


読んでくださっている皆さんはどうですか?

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食事というのは毎日の「習慣」なので、急に変化をもたらすのは難しいのですが
ただ、良くも悪くも一旦慣れてしまうと、
「そうじゃないとなんか気持ち悪い!」となれるので、
良い習慣を定着させるまで、すこーーしだけエネルギーを使って
少しずつステップアップしてみましょうね。
いきなり、じゃなくていいんです。できるところから、少しずつ。

そこで今回は、「これならできるかな?」というのを提案してみますので
宜しければお付き合いください。


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まずこれを意識してみよう
「ご飯の代わりに→お菓子/菓子パンを食べる」のを止める!!

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<STEP①>(難易度★☆☆)
お菓子/菓子パン → なるべく味がシンプルなパン を選ぶ

(解説)
時間や気持ちに余裕が無いときというのは、
とりあえず手軽にお腹を満たしたい」との思いから、
気持ちも(!)お腹も満たしてくれそうな「お菓子/菓子パン」を選ぶ方が多い印象です。
パンに関して言うと、「小麦(ショウバク)」は中医学において
そわそわしたり焦ったり不安な気持ちを安心させる生薬」として用いられます(!)
ですから、「おにぎりじゃなくて、なーんかパンが食べたいのだ!」という時は
身体が無意識に欲しているのかもしれません。

また、お菓子もそうですが、そういった甘いパンには砂糖がたっぷり使われています。
「糖質」は「幸福ホルモン」と言われる「セロトニン」が一時的に増加するため、
どんより気分のときに「一時的に」多幸感をもたらすには最適なのですが、
急上昇した血糖値を下げるためのホルモンが出る事により、それも長くは続きません。
逆に血糖値が乱高下するため、落ち込みやすくなったり、イライラしたり、だるくなったり、眠くなったりします。

※甘いものが悪いというわけではなく、上記のことを知らずに、
「日常的に」「ご飯の代わりに」摂ってしまうのは…と思うのです。
「おやつとして」「楽しみとして」「自分の身体を分かった上で」は全然よいと思いますし、わたしも普通に食べます!!好きです!!なんならパン屋さん大好きです!!

そこで提案。

もし、「ご飯の代わりに」パンで済ませたいときは、
できるだけ「味がシンプルなパン」を選びましょう。
チョコレートやクリームたっぷりなパンよりも
「塩パン」や「食パン」や「丸パン」など。
まずは「薄い味付けに慣れる」ところから始めましょう!

血糖値の乱高下をできるだけ最小限に抑え、
「身体の反応から来る精神的なダメージ」を減らすのが目的です。

参考文献『ココロの不調回復 食べてうつぬけ』奥平智之

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<STEP②>(難易度★★☆)
お菓子/菓子パン → おにぎり にする

(解説)
おにぎり(米)も「糖質」であることに代わりはないのですが、
中医学では「粳米(コウベイ)」という立派な生薬として、
元気をつけて、渇きを止め、下痢を治す」という効能があり、
特に胃腸を元気にしてくれます。

気持ちに不調を抱える方の多くは、胃腸が弱い傾向にあり(胃もたれしやすい、下痢しやすい、下痢と便秘を繰り返す、食欲がない/食欲亢進など)、
たとえいまは自覚症状がなくとも、過度なストレスは、胃腸虚弱の原因になり得ます。
(甘いものをたくさん摂っていると特にです)
そのため、お米でしっかりエネルギーを補給するのは賢い選択だと言えます。

そして、おにぎりのいいところは「具材」を選べるところです。
例えば、
◆鮭…身体を温めて気血(キケツ...心に必要なエネルギーや栄養)を補う
◆卵...滋養強壮、不安感など気持ちの安定にも。タンパク質補給ができる
◆紫蘇...鬱鬱とした気持ちを巡らせる
あたりがおすすめです。

参考文献
中医臨床のための中薬学』神戸中医学研究会編著
『台所漢方あれこれ—長寿のための秘薬教えます—』近藤嘉和著
『12か月のおいしい漢方〜日々の食事で不調を改善』田中友也著
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<STEP③>(難易度★★★)
お菓子/菓子パン → おにぎり+みそ汁 にする

(解説)
STEP1→STEP2までできましたか!!!!!それはすごい!!!!
では、もし余力があれば、そこに「みそ汁」を付け足してみましょうか。
いきなり手作りでなくても、インスタントでも良いのです。

■味噌…大豆たんぱくが豊富な発酵食品。腸内環境を整え、セロトニンを自ら作り出しやすい身体に導く

みそ汁も具材を選べるのが良いところ!
おすすめどころは

■ほうれん草…鉄分や食物繊維が豊富。イライラして身体に余分な熱があるときに◎
■玉ねぎ...ピリリとした辛みが気の巡りを良くして血行を良くする。

豚汁ならタンパク質もとれて尚良いですね!◎
■豚肉...タンパク質はさることながら、心の栄養に必要なビタミンB群も豊富。

 

参考文献
『東方栄養新書』梁 晨千鶴 著
『ココロの不調回復 食べてうつぬけ』奥平智之
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STEP3までできたら…本当に偉い偉すぎる。涙

たかが「ご飯とみそ汁」と思うでしょう。
「それくらい人間としてできて当たり前…」
「普通の人ならプラスでおかずまで作るやん…」と思うでしょう。

あのね。

STEP3まで出来るようになるって本当にすごいこと。
ましてや、もし毎日ご飯とみそ汁にプラスおかずを作ってる方がいたら
本当にそれはすごいことだと思います。

精神的にしんどいときって、何も考えられなくなるし、
本当に食事のことなんてどうでも良くなる。


本当に、
どーーーーーーでも良くなるんですよね。笑


でもどうか覚えておいてほしいのは、

あなたは「どうでも良い人」なんかではないし、
心と身体が温まる食事を摂るべき人だし、
もっともっと栄養をとって、すくすく毎日を健やかに過ごすべき人。
大切に扱われるべき人。

自分を大事にする、という行為が先か、
食事を摂る、という行為が先か、どっちでもいいけど、

どうか少しずつステップを踏んで、ここまで這い上がってきてほしいなと思います。
自分を諦めないでほしいなと思っています。


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今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
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