人体のすごさについて語る!!!!〜腎臓編〜
漢方薬局に勤めている先生なら大体そうなんですが
定期的に勉強会のようなものがあるのですね
ここ最近はコロナでお休みになってたりzoomでの勉強会だったりで
落ち着かなかったのですが、
昨日、久しぶりに講義をちゃんと聴く機会があって、
腎臓と血流に関する勉強会だったんだけど、
「人間の腎臓まじすごい...!」
「そしてやっぱ漢方すごい...!(語彙力」と感動したので、
感動が消えないうちに皆さんに伝えます!!!!(鼻息
「天然医薬品」に関する研究を行っている川添和義先生。
生薬学に造詣が深く、北京中医薬大学に1年半留学されていたこともあるそう。
初めてお会いする方でしたが、とっても気さくな方で漢方愛が伝わってきて、とても素敵な講義でした。
約3時間、色んなことを学んだけど、
わたしが皆さんに伝えたいのは以下の2つ!!!!!!
- "老化"とは余分なものが溜まっていくこと
- 医療の進歩はすごいけど、人間の身体はもっとすごい!
まず1について。
今回の講義は、「AGEs(=終末糖化生成物)」や「ROS(活性酸素種)」を例に挙げて、それらが増えると血管障害が起こることで、慢性的な炎症が発生し、老化につながるという話だったのです。「老化」は誰にでもおとずれる自然なことだけど、それらが過剰に増えると老化スピードが速まる、というイメージ。
AGEsというのは、聞いた事がある方も多いと思いますが
糖とタンパクにより産生される物質で、いわゆる「焦げ」。
ROSというのは、ストレスや紫外線や喫煙や高血糖や食品などが原因で作られる物質のことで、いわゆる「サビ」。
ROSは、白血球における免疫や抗菌機構などを持つものもあるから、
100%悪者ではないんだけど、過剰になると健康な細胞を傷つけるという側面を持っています。
これらは、我々が人間という物体として生きていく以上、
完全にシャットダウンできるものではないから
「いかに過剰発生させず、発生してしまったものに対しては、いかにして自分の臓器を守りながらケアしていくか」が大事になってくる。
そこでまあ、ある漢方薬を飲んでケアしましょうという話に
この勉強会ではつながるのですが(気になる方はご相談ください!)、
我々が普段の生活でできることは、もう皆さん耳タコのことです。
早く寝る、とか、過食をしない、とか、糖質の摂り過ぎを控えるとか、
ストレスを溜め込まないとか、とかとかとか。
でも1つびっくりしたのが、
その先生曰く「外から入ってくるものより、自分の内側で起こるもの方が強力でやっかいです」と!!!
「七情(怒・喜・憂・思・悲・驚・恐)の行き過ぎが何よりの問題です」と。
ふ〜むやはりいかに心穏やかに過ごせるかが大事ですね〜と話して
わたしのブログテーマでもある「穏やかに笑顔で毎日を過ごす〜」は人類共通事項だわねと思ったのでした。笑
もちろん講義では身体の話だったけど
これは心とか人間関係でも言える事と思い、、。
生きていく以上、自分を傷つけるものを100%避けることはできない。
しかも前述したROSだって、行き過ぎなければ人体にとって必要なもの。
ストレスが全くないのもストレス。
ほどよい緊張感があるからこそ物事が進んだり、
力を発揮したりできることだってある。
だから、日常生活でも
不快に感じるもの、嫌なもの、見たくないもの、傷つけてくるものを全部まるごと100%自分から遠ざけようとするんじゃなくて
それらをいかに過剰発生させず、発生してしまったら、傷ついた自分をいかにケアするかが大事になってくるのだと思いました。
身体にとったらそれが漢方薬だったり、日々の養生だったりするけど
心にとってのそれはー?
人によって違うけど、わたしにとってのそれは、
わたしが自身に対する態度であったり、信頼している人からの言葉だったりするのかなと。
皆さんにとってのそれは何でしょう。
余分なものが増えて、それに薄々気づいているのに
気づかないフリをして、ケアを怠り身体と心の声を無視し続けて
全てを溜め込み続けることが老化スピードを早めるのかなと思いました。
今までの自分の習慣を変えていくのはものすごいエネルギーがいることだから
すごく難しいけど(元気がないときはまずチャージが必要だし)
変えられるのは自分しかいないから、頼れる人に相談しつつ
take careしていくのが大事かな〜と思いました。
さあて 2つ目は、「身体はすごい!」という話。
今回、腎臓について改めて解説して頂いたんですが
なるほど!!と思ったことがあり。
慢性腎臓病が進行すると、自力で血中老廃物を排泄できなくなるから
「人工透析」を行う必要が出てくるのですが
透析って腎臓に代わって血中の老廃物を除去するシステムで、
腎機能が全く無くなっても生命を維持できる。!すごい!
でも透析は、腎臓のような尿の再吸収機能がないから
(腎臓では作られる尿の99%は再吸収される)
生体に必要な物質が流失してしまったり、
尿の濃縮ができなくて体内の水分量が調節できなかったりするとのこと。
そして、透析していない期間は、腎臓で効率的に排出されるカリウムが蓄積されやすくなってしまい、高カリウム血症になることもある、と…
この説明を聞いて
医療や科学の進歩ってほんとにすごい
でも、本当にすごいのって人間の身体だなー、と。
普段、な〜〜んにも意識してないのに
勝手に尿を再吸収して必要な物質を溜め込んでくれるし
体内の水分量を自動的に調節してくれてるし
カリウムを効率的に排出してくれて、身体を守ってくれてるし…
最新の医療を持ってしてでも完璧には代わる事ができないこの大仕事を
自分の身体はやってのけてるんだって考えると
「わたしは何てすごい機能を兼ね備えた存在なんだろう…」と。
どんなに頭が良くて、どんなに完璧だと思われる機械にだって出来ないことが、
出来る身体の素晴らしさよ!しかも無意識に、自然に。
あと思ったのはそんなにも完璧な機能がうまく働かなくなるっていうのは
(大なり小なりあるけど、我々が考える「調子が悪いな〜」という状態)
身体にとってよほど何かの理由があるのだと思った。
「不調」という形で、何かを伝えようとしてくれてるんだろうなーと。
その体からのメッセージを無視せず都合よく解釈せず。
ちゃんと敏感にキャッチして立て直す、という選択を皆がとっていけるように
情報発信して行きたいなーと思います!