自分らしさを取り戻し、穏やかに笑顔で過ごすための漢方習慣

東京で漢方相談を行っています♪ こころの不調、月経前のイライラや落ち込み、月経痛などのご相談を承っています!

不調を一旦受け入れる

※ちょっと前向きになりたいとき、何かできることがないか模索しているとき、に読んでみてください。めちゃくちゃ辛い気持ちで沈んでいるときには合わないかもです※

 

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できればいつも楽しく過ごしたい、

笑って生活したい、

トラブルも何もなく日々平穏に暮らしたい。

 

誰もが毎日そう願って暮らしていると思いますが、

現実はそうもいかないこともありますね。

 

漢方薬局という場所には、まるっきり健康でどこにも不調を感じていない、何も悩んでいることがない、という方は基本的にはお見えになりません。

どなたも、どこかしらに不調を抱え、どうにかしたいという思いでいらっしゃいます。(もちろん治療の過程で良くなって、予防のために服用を続けている方もいます)

 

わたしは治療のゴール地点をよく考えるのですが、どうなる状態がゴールなのだと、皆さんは思いますか?

 

不調がなくなること?

金輪際、嫌なことに見舞われずに暮らせること?

問題が綺麗さっぱり解決すること?

 

....どれも治療のゴールとしてはスッキリして綺麗にまとまっていますが、本当の意味では違う気がします。

 

わたしなりの考えは、不調や不運があっても、そんな自分さえも受け入れて、どうにかして乗り越えていく強さと気概を身につけること、人の手を借りながらでも自分は乗り越えていけるのだと内側から湧き起こる自信を持ち、自分の足でたてるようになること、ではないかと最近考えるようになりました。

 

わたしも例外なくそうですが、不調なときというのは、自分の不調を受け入れられない傾向にある気がします。

 

できない自分

痛みがあること

とめどない不安や心配事

やる気がでない

こんな自分は自分じゃない

早く元気にならなきゃ

認めたくない

受け入れられない

....

 

幸せを感じていた分だけ、調子が良いときがあった分だけ、こんな思いにとらわれるのではないでしょうか?

 

あのときと比べて今は...

若いときはこんなことなかったのに...

昔はできたのに今は...

 

年齢を重ねることによってできることができなくなっていく

環境や状況が変わったことで、上手くいっていたことが上手くいかなくなってしまう

 

こういったことは誰にでも起こり得ますし、老化は誰にでも平等に避けられない現実としていつか訪れます。

 

そうした現実を前にしたときに、自分にできることは何だろう?

 

そう考えた時に、一旦、そういう自分を受け入れる。見たくないけど、受け入れたくないけど現実をちゃんと見る。これが今の自分だと認める。

苦しみながらでもこれがまずできると、逆に、フッと楽になり、肩の荷がおり、あぁここからやるしかないか、、、と前に進んでいける気がします。

 

できない自分、

不調な自分、

未熟な自分、

情けない自分、

傲慢な自分、

欲深い自分、

綺麗じゃない自分、

理想にはほど遠い自分、

ずるい自分、

キラキラなんてしていない自分、

 

どれもそれも、それが今の自分だ、と認めることができたら、

 

「じゃあ今できることはなんだろう?」

「未熟でも完璧じゃなくても拙くても、今やれることは何だろう?」

「じゃあ自分の何を変えていけばいいんだろう?」

 

と、苦しみながらでも思考が進んでいく気がします。

 

不安の渦に飲まれているときは、まだ起こっていないことを頭の中で考えて、ますます一歩を踏み出せなくなり、目の前のことに集中できず、ますます不安になってしまう。悪循環に陥り、なかなか抜け出せない。

 

これは、現実やいまの自分を認められない、直視できないことで起きていませんか?

現実を見てしまったら自分が保てなくなる、落ち込んでしまう、どうしたらいいか分からなくなってしまう、、

 

気持ちはもちろん分かりますが、いつか現実を見て、自分で引き受けて前に進んで行かなくてはならない日がきます。いつか来るのであれば、それはできるだけ早い方がいい。

 

でもそれを受け入れるためには、自分のことをよく理解してくれて、味方でいてくれて、応援してくれて、安心できる存在がいて初めてできるのかな、、とも思います。。これが難しいんだけど、、漢方相談を通じて、しっかりとその人を見て、その人の味方でいて、という存在になれたらいいなぁ。

 

一歩進んでみて、それからまた考える。

また一歩進んでみて、それからまた考えてみる。

 

その繰り返しによって、不安は少しずつ少なくなっていくのかなと思います。