自分らしさを取り戻し、穏やかに笑顔で過ごすための漢方習慣

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漢方を仕事に

いつもtwitterやブログを見てくださりありがとうございます!

最近よくtwitterのDMや、患者さんから
「どうやって漢方を仕事にされたのですか?」と
質問を頂くことがあるので、わたしの場合こうだったよ〜!というのを
書いてみようと思います。色んなパターンがあると思うので
あくまでも参考程度にお読みくださいネ…^^ 

 

結論から言うと…

①大学(文学部)卒業後は、漢方とは全く関係のない会社に就職した
②会社を辞め、医薬品販売ができる「登録販売者」の資格をとった
中医学が勉強できる「イスクラ中医薬研修塾」に1年間通った
④塾を通じて出会いのあった漢方薬局に就職した

 

では①から説明していきます!

 

*  *  *

 

①大学(文学部)卒業後は、漢方とは全く関係のない会社に就職した

実家が薬局でもなければ、家系が医療系と言うことも全くなく、
ましてややりたいことなど、
学生時代は "自分の意思" というものが全くない人だったので
とりあえず受験勉強を頑張り、偏差値に合う大学に入りました。

就職活動でご縁のあった化粧品通販の会社に入り、
コミュニケーター業務や、新規顧客獲得のための広告作成の仕事などをしていました。

就職活動の時も「これがしたい!!!」というような強い熱意はなかったのですが、
当時からぼんやりと、「人々が明日も生きていきたい」と思えるような
手助けができる仕事ができるといいなあ、と考えていました。
明日を生きていくための何か自信になるような、希望になるような…
そんなものに関わりたいなーと何となく思っていました。

化粧品という商材に惹かれたのもそんな理由があったのかもしれません。
少しでも肌が綺麗になれたり、メイクによって自分が好きになれたら、
明日も頑張ろう!生きていこう!と前向きに思えるかもしれない…

灰色な毎日が少しでも色づいて、明るく生きていく糧になれるかもしれない。

実際、コミュニケーター業務で、お客様からの嬉しい感想を聞くのは
すごく嬉しかったです。その人の日々を明るく生きる手助けができた!と
嬉しく思っていたのを覚えています。

 

②会社を辞め、医薬品販売ができる「登録販売者」の資格をとった

コミュニケーター業務はやりがいがあった反面、
「1人のお客様の経過をずっと見ることができない」というところに
モヤモヤを感じていました。
何千何万というお客様からお電話が毎日かかってくるので、同じお客様と再びお話しできるのは稀です。
自分が提案した商品がどうだったのか?本当に気に入ってくれたのか?
肌の調子は本当に良くなったのか?
一期一会という言葉で表すとカッコ良いですが、
毎日、毎回、初めましての方と話すよりも、
自分がお話を聞いた方の経過を責任を持って見届けたいと思うようになりました。
もともと上っ面が良い人間だったので汗汗汗汗、
初対面の相手とは上手く話せていましたが(多分)、
その場だけのテンションで乗り切るよりも、
もっと自分の人間性を高め、長い付き合いができるようになりたい、とも
その頃から何となく思っていました。

新規顧客獲得の広告制作チームにいたときは、仕事の面白さをたくさん味わいました。
自分の作った広告の反応がダイレクトに数字につながる為、
「今回の広告、当たったね〜!おめでとう!」と、称賛され、大きな達成感を味わうことができました。
ですが、「とても"面白い"けど、"やりたいこと"ではないかも」と思うようになりました。仕事を褒められたり、任せてもらえるのは嬉しかったですが、
やはり、誰かの生きる糧となる仕事をしたい、誰かを勇気づけたり、自信を持って前を向いて生きていくための手助けをしたいという思いが根底にあったのかもしれません。

 

そんな時、仕事の疲れやプライベートのゴタゴタや月経前の症状が重なり
心身ともに疲れ切っていたわたしは漢方と出会います(前置き長かった。笑

「月経前の憂鬱」と書かれた看板が目に留まり、
学生時代から、暗くて怒りっぽくて情緒不安定で荒れていたわたしは、自分の不安定さの正体が何なのか、いつも知りたくて仕方なかったのだと思います。
「何か分かるかもしれない」とすがる思いで立ち寄った漢方薬局で、
よくよく話を聞いてもらい、自分の体の状態や、仕組みを教わりました。

 

「性格だと思っていたけど、本当は違ったかもしれない!
身体を整えるとわたしも変われるかもしれない!ずっと悩んできたのは自分のせいではなかったかもしれない!」と思いました。あと単純に、自分の話を、不調を、聞いてくれる人がいることが嬉しかったのだと思います。

そこから1年半ほど漢方を飲み、
薬日本堂さんのスクールに通い、自分でも漢方を勉強し始めました。
漢方の勉強は本当に興味深く、医療というよりもその哲学に惹かれた部分も大きかったです。

話をずっと聞いてくださった薬剤師の方に「登録販売者」という資格を教えてもらい、
漢方薬は「第二類医薬品」「第三類医薬品」に分類される為、薬剤師でなくとも販売できることを知りました。

自分自身が漢方薬に救われたことや、今までの仕事でぼんやり考えていたことが繋がり、漢方を自分と同じように悩んでいる人に伝えたいと思うようになりました。

自分が相談員として話を聞いている姿が容易に想像でき、
それ以外考えられなくなりました。笑

当時、登録販売者になるにはドラッグストアでの実務経験が1年必要だった為、
会社を辞めてドラッグストアでバイトすることを決めました。
(今は実務経験は必要なく、どなたでも受験できます!)

生活費を工面するのはとても大変でしたが、
「わたしは絶対に漢方屋さんになる」と確信していた為、苦ではありませんでした。

その後、晴れて登録販売者の資格を習得し、色んな漢方薬局に就職募集がないか問い合わせます。

 

中医学が勉強できる「イスクラ中医薬研修塾」に1年間通った

いくつかの漢方薬局に問い合わせてみたのですが、何と全滅!笑笑
なかには電話口で「今は募集していません」とその場で断られることもあり、
「あれ?わたしの今までの努力が、電話一本で水の泡…?どーしよ…」 と愕然としました。今考えると、確かに就職先をどうするか、ということまで考えず、
資格さえ取れば何とかなる、と綱渡りのような状態だったなと思います。。。。

そこで、「確かにわたしには今、実践で使える漢方の知識がないから、どこの店も欲しがらないのは当たり前だ」と考え、
ネットで見つけたイスクラ中医薬研修塾という中医学の塾に入ることに決めました。
1年間寮に住み込みで、みっちり本場の中医師から中医学を学ぶことができ、薬局での研修制度もあったので、薬局での即戦力になれるだろうと考えたのです。

他にも北京中医薬大学日本校上海中医学大学日本校も検討したのですが
学費や卒業までの年数を考慮し、イスクラ中医薬研修塾に決めました。
実際に授業を見学に行った際に、先輩方が非常に良くしてくれたのも大きな決め手になりました。
授業の休み時間にも中医学について語り合い、本当に中医学が好きな方が勉強しているのだな、誠実に患者さんに向き合う姿勢を持った方々だな、と感動したのを覚えています。

自分の決めた道は自分で何とかしたかったので、
生活費を賄うために、昼は授業、夜はバイトをしながらという生活で
とても大変でしたが、中医学を学べることが本当に楽しかったです。

④塾を通じて出会いのあった漢方薬局に就職した

塾の研修制度でご縁のあった薬局に就職させて頂くことになり、
今年の10月で4年半になりました。3年前から自分でもtwitterを始め、以前の自分と同じように月経関連で悩む方の相談を受けるようになりました。

当時、漢方に全く関係のなかったわたしが初めて漢方薬局を訪れた日から、
7年半の月日が経ちました。
「漢方を仕事にしてみたい!」と思う方に声を大にして言いたいのは、
仕事にする!と決めて、その道の可能性を探り続ければ、どこかで必ず道が開く時が来ると思います。
周りに医療人もおらず、ツテもコネも何の資格も経験もなかったわたしにできたのですから、あなたにもできるはずです。
どうなりたいかのイメージを固めて、そのために必要な行動を少しずつ始めてみましょう。

電話口で断られても、他の可能性があるはず。
周りに反対されても、その人よりも自分自身が一番自分の想いを知っているはず。

 

わたしがどんな経緯で漢方を目指し、どんな思いで仕事をしているか知って欲しくて
長々と書いてしまいましたが汗汗、、、
他の道もきっとあるはずなので、ぜひ色んな方にお話を聞いてみてください。

ちなみに今の薬局の同僚スタッフは、
もともと薬局の患者さんで、漢方相談に通ううちにスカウトされていたり。
(薬局で働きながら中国医学実践講座で勉強されていました。)

 

医薬品販売でなくとも、今はtwitteryoutubeやインスタでの情報配信もできますし、
どんなやり方もアリだよな〜と思います。

 

偉そうにたくさん書いてしまいましたが、、、
わたしも自分の目指す道や、
やりたいことをアップデートしていく時期に来ているなと感じているので、
これからも自分と対話し、歩く道を見つめ直していこうと思います。

 

書いているうちに、初心を思い出しました。
リクエストくださった方、本当にありがとうございます。
いつか一緒に漢方の仕事をできるのを楽しみにしています!